先日スピード違反で捕まりました…。
交通ルールを守らなかったことはきちんと反省し、そしてこの経験はまたまた色々と学ぶことが多かったので、ぜひシェアしたいと思います。
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覚書としてかなり細部を記載しているので、当事者(?)でない場合はどうぞ読み流してください。
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スピード違反チケットをもらった後、ネットで色々検索しました。
たくさん日本語でも情報が出てくるのですが、他州のものばかり。
州によってルールも事情も異なるようなので、いくら読んでも「で、実際私はどうすれば…?」という感じでした。
チケットの種類や捕まる場所、その時の状況によりまた事情も異なると思うので、これが全てではありませんが、少なくともこのメイズビル近辺でのケースについて何か参考になれば嬉しいなと思います。
もちろん、このような記事が役立つようなことが起こらないのが一番!ですが。
1)私のケース
オハイオ川沿い52号線(55マイル制限)走行中、35マイル制限の街に入ったところをパトカーに捕まりました。
58マイルで走っていたとのことで、23マイルオーバー。
気づいたら、バックミラーに赤青ライトが光っていました。
2)警察に止められたら
これはどの州でも共通、なのでネットでたくさん情報が出てきます。
正直、私はこの知識もなく当日を迎えました…
捕まるような運転はしない!と気をつけるとしても、念のため知っておいたほうが良かったと思ったので改めて。
大げさにかかれている部分もあるのでしょうが、私は今後のために頭に入れてます。
点滅しているパトカーにつけられたら、すみやかに停車する。すぐ近くに駐車場があればそこへ、なければウインカーを出して路肩へ。
すみやかに停まらないと、従う意思がないと思われ罪が重くなるとか。
警察官がパトカーから降りて自分のところへ来るまで、動かない。手はハンドルの上に置いておく。(怪しい動きをしない)
私はこれを知らずに、警察官はなかなかパトカーから降りてこないし私出て行った方がいいのかなー?と迷ってしまいました。
警察官は、
"違反車に近づく前に下調べ、たとえば違反車の様子を後方から伺い、車両ナンバーから手配車かどうかなどを手持ちのパソコンで調べます。こうした一連の調べが終わってから、はじめて近づいてきます。"(「アメリカで交通違反をしたらどうなる?」(日経WOMANオンライン)より抜粋)
だそうです。
警察官が来たら後は説明を受け、指示に従うまでです。
私の場合は、
-なんで捕まったか分かるか質問され
-車の登録証と保険証書を見せるよう指示され
-SSN下四桁を聞かれ
-警察官はパトカーに戻り私はしばし待機
-チケットを渡され、説明を受ける
-解散
所要時間20分ほど、という感じでした。
もらった紙は2種類。
この書類の種類も、捕まる場所によって色々だそうです。
私が捕まったHigginsportという街は、とても小さな街だそうで…書類も簡素な感じでした。
3)裁判所に行くか、行かないか
帰宅後アメリカでのスピード違反について調べてみたら、裁判所に出廷する話がたくさん出てきて…ドキドキ。
どうやら、チケットに不服のある場合やお情けを乞いたい場合は裁判所に出向いて物申すことができるのだそうです。
それにより罰金を減額してもらったとか免許の加点ポイントを減らしてもらえたとか。
ただし、それなりの手間と場合によっては費用(手数料とか)がかかるようで、それぞれが置かれた状況により、メリットの方が大きい場合は出向く、ということのようです。
(出廷が義務付けられているケース除く)
今回のチケットには、以下のように記載がありました。
TO DEFENDANT:SUMMONS
PERSONAL APPEARANCE REQUIRED □YES ☑︎NO
なので今回の場合、出廷は義務ではありませんでした。
その下に、
You are summoned and ordered to appear on July 11, 2017 at 5 pm.
と書かれていますが、これは支払い期限として警察官から説明を受けました。
私の場合は、制限速度をオーバーしていたことは自覚しているし、なんら反論の余地がないので裁判所に物申すことなしでした。
4)罰金を支払う
罰金の設定は、地域ごとに異なるとのこと。
日本のようにどれだけオーバーしたらいくら、と一律で決まっているわけではありませんでした。
認められている支払い方法も、地域により異なるそうです。
今回は、
Make Check or Money Order
と書かれていて、小切手を郵送するか裁判所へ持参する、又はウォルマートなどで取り扱っているMoney Orderというシステムで支払うかどちらか、ということでした。
私は小切手を郵送しました。
その場合、受け取り手がどのチケットの分の支払いであるか分かるように小切手のメモ欄にCitation Numberを書き、もらった小さな白い紙は念のため同封しました。
無事に受理されていますように。
さすがアメリカ、時々この支払い処理も間違って他の誰かの支払いに当てられてしまっていて、次に捕まって履歴を参照されたら未払いになっていてトラブルになることもよくある、というような記事も見かけました。
恐ろしい。
5)ケンタッキー州のポイントシステム
違反ポイントが2年間で12ポイントに達した場合、免許停止(6ヶ月間)の可能性あり。
ただし、免許停止になる前には事前にhearing officerとの面談がある。
3 Points:
Speeding 11-15 MPH, Failure to Yield, Stop Violation (traffic signal, railroad crossing, stop sign), Careless Driving, Improper Lane Usage
4 Points:
Reckless Driving, Following Too Closely, Changing Drivers in a Motor Vehicle, Out of Control Vehicle
5 Points:
Improper Passing
6 Points:
Speeding 16-25 MPH, Failure to Stop For a School Bus, Committing 2 or More Violations at Once
引用元:
ポイントの詳細はケンタッキー州ホームページのKentucky Driver Point System参照。
ちなみに4pointsのところにある"Reckless Driving(無謀運転)"については英会話の先生からもコメントが。
Interstate Highwayなど、スピードの速い道路には時々"Reckless Driving over 80 miles"と言うような標識があるそうです。
この場合、たとえ制限速度が70マイルでただの10マイルオーバーだとしても、80マイルを超えていて捕まったら4ポイント加算(通常は10マイルオーバーで捕まっても0ポイント)になるようで、要注意とのこと。
そんな標識、私は見たことがないのでどれくらいの頻度であるのかも分かりませんが。
6)自動車保険への影響と、State Traffic Schoolという選択肢
罰金を支払ってハイ終わり、というわけではなく"運転歴に残ったポイントを保険会社が参照して保険金額が大幅にアップする!"と書かれているサイトが。
driver's recordのポイントは、違反のあった日から2年間でクリアされるようですが、5年間は違反チケットの記録が残り、保険会社は過去3年分の記録を照会できるようになっているとか。
ヒェー、それは勘弁。
なんとか回避すべく、さらに色々調べました。
そしてState Traffic Schoolの受講をしたらdriver's recordに反映されるポイントを減らすことができるようだ、ということが分かりました。
State Traffic Schoolは、自分の住んでいる州内でしか受けられないそうで、今回オハイオ州で違反したからオハイオ州のTraffic Schoolを受ける、という訳ではないようでした。
なんとかしてこのTraffic Schoolを受けたい!!と思い、各所に問合せをしました。
結論としては、"他州でスピード違反をした場合、それはケンタッキー州には報告されない"とのことで、今回のケースであればdriver's recordにポイントが加点されることはありませんでした。
ケンタッキー州内でスピード違反をした場合には上記5)の通り加点されるようです。
たとえスピード違反のポイントが大したことない場合でも、Traffic Schoolで記録を消せるものは消しておいた方がいい、と勧めているサイト(ダイワ保険代理店のサイト)があったので、私は是非消したいと思った次第です。
参考までに、私が今回連絡を取ったところは以下の通り。
①Department of Vehicle Regulation
Kentucky Transportation Cabinet
Division of Driver Licensing
State Traffic Schoolを管轄しているらしい部署に、まずはメールをしてみました。(サイトはこちら→☆)
メールアドレス: kytc.ddlwebservices@ky.gov
ここはレスポンスもとても早かったです。
*分かったこと
・State Traffic Schoolを受けられるか受けられないかについては、違反をしたエリアを管轄している裁判所に問合せをしなければならない。
・裁判所が受講可と認めた場合、最寄りのField Officeに出向きスクール代を支払ってスクールの予約をする。
メイズビルの場合、最寄りのField OfficeはFlemingsburgとのこと。
Field Office一覧はこちら→☆
私の場合、裁判所に問合せをしたところTraffic Schoolを受講できるかはDMV(Department of Motor Vehicles)に聞いて、との回答でした。
私がメールした先が(たぶん)DMVだったわけだから、たらい回しじゃん!と思いながらももう一度前述のメールの担当者にその旨報告すると、その裁判所の回答は受講可とみなしてOKだ、とのこと。
②Flemingsburg Field Office
このオフィスは常時窓口が開いているわけではなく、アポイントありの場合しか対応してもらえないとのことで、まずは電話(606-845-7011)でアポイント取得を試みました。
事情を伝えると、それはDMVに電話して、と別の電話番号を教えられました。
③DMV
どの部署に電話をしたのか分かりませんが、電話番号502-564-6800。
電話口の担当者に用件を伝えると、そのまま別の部署に転送されました。
オハイオ州でスピード違反をした、と伝えるとスピード違反以外の違反はあるのかないのかを聞かれ、ないと答えると「最寄りのField Officeが力になるからそこに問合せをしてみて」とのこと。
またたらい回し?と思いましたが、今度は最寄りのFlemingsburg Field Officeの連絡先として別の電話番号を教えられました。
606-739-6234
そして、キャシーさん又はジュールさん(?)どちらかと話をすれば正しい答えをもらえるとのこと。
④Flemingsburg Field Office(606-739-6234)
今度はキャシーさんであることを確かめて用件を話しました。
その結果、先に記載したように「今回はポイント対象外」との結論を得られました。
どうやら、②で電話したField Officeの担当者が理解不足だったようです。
とまぁ、たらい回し感たっぷりでしたが、一応私のケースはこれにて一件落着かな、と思われます。
果たしてこれで本当にポイントもつかず、保険金額への影響も全くないのかは次回更新時に蓋を開けてみなければ分かりませんが。
ただ、英会話の先生も「一度のスピード違反くらいでは保険金額は上がったりしない」と言っていました。
7)近隣の要注意スポット
今回私がスピード違反したエリアは、地元では警察が張っている(speed traps)と有名なエリアなのだそうです。
52号線沿いは小さな街が点在していて、55マイル制限から急に35マイル制限に変わるポイントが多数あり、特にケンタッキー州(他州)ナンバーは要注意なのだと。
他にも、Lexington方面ではParis手前のMillersburgが同じような小さな街で35マイル制限、よく捕まるスポットとのこと。
あとはNewportへ下道で行く場合、Newport手前で45マイル制限に変わるエリアにはいつも警察が路肩にひっそり停まっているのを私は見かけます。
※2018/1/26追記
最近、オハイオのRipleyという街に
新たにスピード検知器が設置されたとのこと。
35マイル制限の街です。
35マイルオーバーで一発で捕まってしまうとか。
要注意。
いずれも、私が下道ばかり選ぶのでハマってしまう罠というだけで通常はあまり関係がないかもしれませんが、参考まで。
一度経験するにはいい教訓になり英単語強化にもなりましたが、まぁやはり面倒なことばかりなので、二度経験することがないよう、気をつけていきたいと思います。
皆さまもお気をつけて〜!
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